犬の病気

犬の病気

皮膚の病気

アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎
<原因>
 遺伝によるものが多い
 ハウスダスト、花粉、ダニなどの吸引
 肉、牛乳、卵などの摂取
<症状>
 局所(わきの下、お腹)、または全身に湿疹が出る
 かゆみを起こすため、患部をかく、なめる、気にする
 2次的な皮膚炎を発症することが多い
 3歳くらいまでに発症するケースが多い
 <治療>
 症状に応じた適切なシャンプー
 投薬など

膿皮症
<原因>
 すり傷やかみ傷から細菌が入る
 含まれる成分が過度、または不適当なシャンプーの使用
<症状>
 局所的(顔、わきの下、内もも、指の間)が赤く、ニキビのようになる
 かゆみが強く、かいたり、なめたりすることによる広範囲な脱毛
<治療>
 適切なシャンプーの使用
 投薬(抗生物質)など

▽外部寄生虫皮膚炎
<原因>
 ノミやダニの寄生により発症
<症状>
 強いかゆみがあり、かいたり、かんだりすることで、かき傷や脱毛が起こる
<治療>
 投薬

内分泌性皮膚炎
<原因>
 ホルモンの過不足が原因で発症
<症状>
 脱毛
 色素沈着
 4~5歳以上に多く発症
<治療>
 投薬

腫瘍の病気

<症状>
 しこりができる
 内臓の腫瘍の場合、おう吐、下痢、食欲不振
 骨の腫瘍の場合、足をひきずる
<治療>
 切除できるものは切除
 化学療法
 抗がん剤の投与
 ※放射線治療の場合は、大学病院などを紹介します

尿路結石症

<症状>
 ひん尿・血尿
 尿量や排尿の回数の低下
 痛みのため背中を丸める、さわると痛がる
 小型犬(シーズー、ミニチュアシュナウザー、パピヨン、コーギーなど)に多い
<治療>
 手術で石を摘出
 食事療法指導

ホルモン疾患

▽副腎皮質機能亢進症
<症状>

 多飲、多食、多尿
 皮膚の菲薄化(皮膚が薄くなる)、色素沈着
 腹部が垂れ下がる、ふくれる
 左右対称の脱毛
 筋肉のぜい弱化
 嗜眠(よく眠り、刺激に対する反応が鈍く、なかなか目覚めない)
 小型犬に多く、腫瘍化する場合もある
<治療>
 ホルモン分泌を抑える投薬

▽甲状腺機能低下症
<症状>

 無気力・けん怠
 元気がなくなる
 食べないのに、やせない
 嗜眠(よく眠り、刺激に対する反応が鈍く、なかなか目覚めない)
 皮膚の肥厚、冷感、乾燥、色素沈着
 尾の脱毛
 中~大型犬に多い
<治療>
 ホルモン分泌を促す投薬

▽糖尿病
<症状>

 多飲、多食、多尿
 肥満
 たくさん食べているのに、体重が減る
<治療>
 Ⅰ型(インスリンが体内で作られない) インスリンの投与
 Ⅱ型(生活習慣による発症) 体重の管理、生活改善指導

心疾患

<症状>
 疲れやすい
 セキが出る
 ※心臓奇形の場合もあり
<治療>
 手術
 投薬
 食事療法